黒髪女子にカラコンっておかしいの?

「カラコンデビューしたいけど私は黒髪だから似合わないのかな~」と思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。
まず最初にこちらのサイトを見てください。
http://xn--lckq5npb1008go5e.biz/

何のサイトかというと黒髪の女性のためのカラコンの選び方が書かれているサイトです。
ついでにおすすめのカラコン通販サイトについても書かれています。

「黒髪にはこの色のカラコンが一番似合う」みたいなのはなくて、大事なのは「黒髪の自分がカラコンを使ってどんなイメージになりたいか」ということです。
例えば黒髪にグレーカラコンを合わせると大人っぽく見えますし、黒髪に黒コンを合わせるとお人形さんっぽくなります。
だから本当は大人っぽく見せたいのにそこで黒コンを選んでしまうとイメージどうりにならない場合があります。

「別になりたいイメージなんてないんだけど・・・」という人はとにかくいろいろなカラコンを片っ端から試してみるのが一番の近道ですね。
そういう場合にはワンデー使い捨てカラコンがおすすめです。
1か月タイプのカラコンの場合、付けた初日に「あっ、これは全然イメージと違う・・・」と思ってもそれで捨ててしまってはもったいないですし、せっかく買ったのにほとんど使わないまま期限切れというのもやっぱりもったいないですね。
それに対してワンデー使い捨ての場合には残った分をとっておけるので、髪型やメイク、ファッションなどを変えたときに改めて使ってみるということもできます。

カラコンに興味がある黒髪女子はぜひ今回紹介したサイトを参考にして、自分にぴったりのカラコンを見つけてください。

通販で買えるおすすめのヘーゼルカラコンをご紹介

一言で「ヘーゼルカラコン」といっても様々な種類のヘーゼルカラコンがあります。
ヘーゼルカラコンは高発色の派手なものやハーフメイク向けのものが多いかもしれませんが、プティアワンデーのエルムヘーゼルという自然なヘーゼルカラコンもあります。
参考サイト:プティア ワンデー エルムヘーゼル

どういったところが自然なのかというと、まずフチの部分がドットっぽくなっていて、はなれたところから見るとぼんやりとしたフチに見えます。
そのため、いかにも「カラコンしてます!」といった感じが無く、近くで見てもカラコンだと気づかれにくいです。
発色もあまり派手ではなく、ブラウンに近い色味です。
学校・職場でばれないカラコンを探している人にはこのプティアワンデーのエルムヘーゼルはとてもいいと思います。

度ありもあるので近眼の人でも大丈夫です。
10枚入りと30枚入りの2種類があるので、初めて使う人はまず10枚入りを買って試してみて、それでよかったら30枚入りをリピート購入するというのがいいですね。
10枚入りの場合5日分なのでもし使ってみて気に入らなかった場合も、気の向いたときに4日分使ってしまえば無駄が無いので、こういう時はワンデーというのはすごく便利ですね。

もし近所のショップで扱いが無い場合には通販で買うといいですよ。
たとえば、モアコンタクトというショップなら送料無料で買えることが多いので、実店舗で買うのとほとんど変わりがないです。
実店舗でもカラコンは試着はできないので「どうしても今すぐ買いたい」という場合以外は実店舗にこだわる意味は無いと思います。
「発色のイメージが違った・・・」「着色直径が大きすぎた・・・」というのも購入して装着してみて初めて分かることですからね。

というわけでプティアワンデーのエルムヘーゼルの簡単な紹介でした。

若杉鳥子の小説その3

 先週中に四月九日から五月二日までの手紙が連日のようにやって来た。しかも君が投函するのとは反対の順序で、つまり一番古い四月九日のが最近に手に入った。だから返事したいことも沢山あるのだが、一々書いていられない。残念ながら何時ものように出てから緩(ゆ)っくり話してやろうと思って我慢するより仕方がない。マジョール湖の絵葉書は、表も裏も面白かった。またあんな絵葉書にそしてあんな報告を書いたのをくれ給え。
 僕が君に忠告したいことは君が本ばかりでなく、「事実」に注意して欲しいということだ。例えば市電の争議についても、電柱のビラを見て感激している奴はいても、その「要求」について真面目に研究をしている奴は割に少ない。ヒドイのになると、市電の職場が運輸とか、車庫とか、被服工場とか色々に分かれていて、それぞれの問題があることすら知らない奴がいる。総同盟や組合同盟にどんな組合が所属しているか(つまり***の***でも知ってるようなことすら)知らないマルクス主義者がいる。それ等の人々は現実に対する真面目な興味の欠けてることを示している。(大山郁夫がそれだったように)君はそんな風なマルクス主義者になってはならないし、又如何に上手に組み立てられていても、そうした事実を知らない人に対しては、その議論を絶対に信用してはならないのだ。

 その日は暮の二十五日だった。
 彼女は省線を牛込で降りると、早稲田行きの電車に乗り換えた。車内は師走だというのにすいていた。僅かな乗客が牛の膀胱みたいに空虚な血の気のない顔を並べていた。
 彼女も吊皮にぶら垂ったまま、茫然(ぼうぜん)と江戸川の濁った水を見ていたが、時々懐中の金が気になった。
 彼女はこれから目的の真宗の寺へ、その金を持ってゆかなければならなかった。
 その金というのは、この春死んだ彼女の祖母が、貧しい晩年にやっと残しえた唯一の財産だったが、祖母の死後、親戚は大勢集まってその金の処分に就いて評議しあった。その結果、金は永代経料として、祖母の埋まった寺とは無関係な、ただ遠い祖先の墓があるというだけの目白の寺へ納める事に決められた。彼女はまだその寺へ一度もいった事がなかった。
 然しその金が彼女の手に渡るまでには、かなり永い時日が経った。それは親戚の誰彼の手をカルタのように廻っていたからだ。[#底本では「、」と誤記]そして皆が持ち扱った末、とうとう彼女の処へ廻り廻って来たのだった。
 その寺は、徳川何代将軍とかの妾によって建立されたものとかで、楼門を入ると、青銅の屋根を頂いた本堂の前には何百年かの年月を思わせるような大きい蘇鉄が、鳶色の夕陽を浴びている。

 みを子が会社を馘(くび)になってから、時々、母親の全く知らない青年が訪ねて来た。
 朝早くやってくることもあれば、昏れてからくることもあった。青年は一度でも、「こんちは」とか、「御めん下さい」とかいったためしがない。人の出てくるまで、のっそりと土間の隅に立っていた。
「みをさんいますか?」
 ただそれだけいった。額の高い、眼の黒い、やや猫背の男――しかし一度、会った人は忘れないであろう印象の強い男だ。
 みを子は、その青年と二三分立ち話をして引ッ込んでくることもあれば、一緒に出て行って長いこと帰らないこともあった。
「あの人、何処(どこ)の人だえ?」
 母親が何気ない風をしてきくと、
「もと、会社にいたひと。」
 みを子も何気ない風にこたえた。
 だが、会社員という風でもない――と母親は思った。学生のようでもあり、労働者のようでもある。その実、いつもキチンと背広にネクタイを結んでいる。
 母親は何故かその青年を虫が好かなかった。その男がやってくる度に、娘を少しずつ自分の手からむしり[#「むしり」に傍点]とってでも行くような気がした。

若杉鳥子の小説その2

 そういった工合で決して夜雨氏を訪ねる希望が果たせないのだった。
 その中にとうとう私は夜雨氏の信用を失ってしまった。余り度々師を失望させたからだ。
 乗合自動車は街を出外れると、細い田舎道を東へ東へと疾駆した。動揺の激しい時は、車ごと水田の中に抛り出されそうになった。
 麦の穂を渡ってくる青い風は、何という新鮮な野の匂いを誘ってくることだろう。
 道の曲がり角、曲がり角には、道しるべのように雨引観世音と刻んだ小さい碑があった。
 れんげ草の花が、淡雪のように春の野を埋めていた。
 停留所ごとに、小さい赤旗が百姓家の軒に顔を出している。手拭を冠った、野良着のまんまの農家の主婦が、裾をはしょって、急に自動車の行手に立ち塞がったかと思うと、右手を挙げて、「ストップ」と叫んだ。
 そしておかみさんは私の隣席へ腰かけた。私は今更のように、自分が故郷にいた頃からの時代の進展を見せられたように感服する。

 幼少の頃、将来汝は何に成るの? と能く聞かれたものでした。すると私は男の子の如に双肩聳やかして女弁護士! と答えました。それが十四五の時分には激変して、沈鬱な少女になって了いましたが、今は果たして違わず女弁護士と迄ならずとも、女新聞記者というお転婆者になりました。
 最初は、女権拡張論ぐらい唱え出す意気込みがあったかも知れませんが、どうしてどうして社会は私達に、そんな自由を与えて呉れません。
 自分の素養の足りない事をも顧みず、盲人蛇に怯じず的に、逆巻く濁流の渦中に飛び込んだので御座いました。
 今思い出すと、怖ろしさと恥ずかしさとに戦慄を覚えます。
 幾多の人の親切も誠意も、年老いた父母の涙をも、唯々自らの個性を葬る圧迫とのみ思いました。
 自由とか解放とか、然うした世界に憧憬して、煙のような夢の如な天地を想見して、遂に温かい父母の膝下を去ったのです。
 果たして自由の世界を発見する事を得ましたでしょうか。

 一ヶ月振りで君の手紙を見た。
 そしていつもそうには違いないが、特に昨夜の手紙には、いささか幸福を感じた。実際君は、誰に指導されなくても自分自身で、自分の思ったことを実行してゆけるようではないか。それならばそれが一番いいことだと僕は思う。だから是非そうして、しっかりやってくれ給え!
 それから君はKに就いて不備を洩らしているが、Kは僕にとっては事実いい友達なのだ。然し決して「同志」ではなかった。この事をよく考えなければいけない。戦闘的な労働者を見る眼をもってKを見ればもう、全然問題にはならない。だが[#底本では「だか」と誤植]兎に角彼は左翼運動に興味を持っている心掛けのよい紳士なのだ。ポケットに資本論を突っ込んで銀座をブラついて歩いたって咎めるわけにはいかない。Hについては問題にする方が間違っている。彼等にはそのつもりで交際してゆき給え。「宅下げ」は厨川白村二冊、「ドイツ語動詞変化表」の一冊。洗濯の事は心配しなくてもいいよ。監獄に来てまで毎日、「洗いたてのシャツ」をという約束の実行を迫る程俺も贅沢ではない。先月一日に城東道子という人が差し入れてくれた。僕にも見当がつくが、君が知っていたらよろしくいってくれ。
 俺のようにロクな仕事もしないでトッ捕まって不生産的な別荘生活をしているものにも、外の諸君が色々心配していてくれてることを思うと、赤面しないわけにはいかない。Aがまるで、シンボリストのような手紙をくれた。はっきり意味は解らないが、都会の騒音と歴史の機関車の驀進する轟音とを感じる事ができた。新しい革命的現実的象徴主義の芸術が、こんな処から発生しやしないか等と、馬鹿なことを考えた。――誰かホイットマンの詩集か、ヴェルハーレンの「触手ある都会」を持っていないか。字引き受け取った。有り難う。アドが変わるようだったら面会で知らせてくれ。

若杉鳥子の小説

 冷氣は酢のやうに彼女の體を浸してゐた。
 硝子戸の外には秋風が吹いて、木の葉が水底の魚のやうに、さむ/″\と光つてゐた。
 此處はどこなのかしら――彼女は起き上らうと意識の中では藻掻いたが、體は自由にならなかつた。
 西の空はいま、血みどろな沼のやうに、まつ紅な夕やけに爛れてゐた。K夫人は立つて西窓のカーテンを引いた。
 病人は不安な眼を室内に漂はしてゐたが、何か物をいひたさうに、K夫人の動く方を眼で追つてゐた。
『あなたはいま重態なんですから、お氣をおちつけて、靜かにしてゐなければいけませんのよ、此處? 此處ですか……』
 K夫人はいひ澁つたが、氣の毒さうに病人を見ていふのだつた。
『此處は、御存じでせう、ほら××村のH病院ですのよ。それは宗教の病院になんか、あなたをお入れしたくなかつたんですけれど、差し迫つた事ではあるし、經濟的にどうにもならなかつたもんですからね、全く仕方のないことでした。』
 病人はK夫人の顏の下で、小兒のやうに顎で頷いて見せた。上の方へ一束にした髮が、彼女を一層少女らしく痛々しく見せた。

『みどりさんのあのお客は、大へんな大泥棒だって、ああこわい、こわい。』
 本人のみどりよりも朋輩達が、彼の入って来る顔を見ると、皆一所に寄り添うようにして、露骨に恐怖と憎悪とを表した。
 そういう事に敏感ででもあろう彼は、H楼全体の自分への仕向けが、癪に障っている処へ肝心のみどりは、何時も病気だと称して姿を匿してしまうようになった。
 客の素性を知ってしまった今は、その客の噂を耳にするさえ悪寒がしたそうだ。
 昔からよくある慣いの事ではあるが、生来残忍な自暴自棄の彼だから、忽ち復讐心に燃えずにはいられなかった。
 ある日の夕方、みどりは赤い長襦袢一つで、お風呂から上がって女部屋の鏡台に向かっていた。
 綺麗に掃除がすんでお客の上がる入り口の閾の上にピラミッド式の盛り塩が、三つばかり人待ち顔に並んでいた。
 其処からツカツカと入って来たのは彼だった。H楼の人達は、彼を見るなりギクッとして互いに狼狽したけれども、もうみどりを押し隠すひまも何もなかった。
 櫛を持って前髪をかいていたみどりは背後から、

 私が故郷の街から筑波山を見て過ごした月日は随分と永いことだった。
 その麓には筑波根詩人といわれている横瀬夜雨氏がいた。故長塚節氏がいた。
 そこから五六里の距離にある故郷枕香の里(古名)の青年間にも文学熱が盛んだった。私もいつかそのお仲間に入って詩や歌を作るようになった。そしてその頃河井醉茗氏の主宰していた女子文壇に投書していた。それを機会に横瀬氏から幼稚な汚い原稿を添削して戴いたり、質疑に対して通信教授をして戴いた。その頃夜雨氏には多くの女のお弟子があった。女子文壇は今の文壇に多くの女性作家を送った。その頃の文壇には、自然主義の運動が勃興していた――私はそうした少女時代の追想に耽りながら、結城の街から自動車に揺られていた。
 私がまあ横瀬夜雨氏を訪ねたいと思っていたのは何という永い間の宿望だったろう。
 少女時代に東京へ出てしまって、時々国へ帰りはしたが東京にいる間は自由なお転婆な自分であっても、一度故郷へ足を踏み入れると、真綿で頸を締められるような老人連の愛情のとりこになって、周囲から降るような干渉を浴び、一歩も他へ出られない中に、いつでも予定の日数が尽きてしまう。